日本神話の中で、初代天皇である神武天皇の母や、海の神の娘として数々の神秘的な伝承を持つ「玉依姫(たまよりひめ)」。全国各地の神社で祀られている人気の高い女神様ですが、「具体的にどんなご利益があるの?」「どの神社にお参りに行けばいいの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
玉依姫という名前は「神霊の依りつく乙女(神に仕える巫女)」を意味するともされ、日本全国の土地に深く根ざした信仰を集めています。
この記事では、そんな玉依姫を祀る全国の神社の中から、特に訪れてほしいおすすめの5選を厳選してご紹介します。それぞれの神社が持つご利益や、心惹かれる美しい御朱印の情報まで徹底解説していきます。
玉依姫が授けてくれる主なご利益
玉依姫は、神話において神様と人とを結び、新たな命を育み導いた神様です。そのため、私たちの日常や人生の節目に寄り添う、以下のような幅広いご利益があるといわれています。
- 縁結び・良縁成就
★良縁を引き合わせる結びの力に優れており、恋愛や結婚はもちろん、人間関係を円満に整えるご利益があるとされている - 安産・子宝・子育て
★神武天皇を育て上げた母としての神格から、新しい命の誕生を守護し、健やかな成長や家庭円満を見守ってくださる母性の神様として - 女性守護・美麗成就(美容・健康)
★「玉のように美しい」とされるその神話のイメージから、多くの女性から絶大な支持を集めている。 - 方除け・厄除け・開運
★新しい環境への一歩や人生の転換期において、進むべき道を明るく切り開いてくれる開運の神様として
💡 玉依姫はどんな神様?初代天皇・神武天皇を生んだ、玉依姫の詳しい解説を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
[関連記事:【神話解説】『初代天皇の母』に示される玉依姫のエピソードとは?]
玉依姫を祀る神社
1.玉前神社(たまさきじんじゃ)-千葉県長生郡一宮町


■御祭神
- 玉依姫命(たまよりひめのみこと)
■ご利益
- 縁結び・安産・子授け・子育て・開運・家内安全
■御祈禱:受付時間ー朝9時から午後3時半まで
- 子授け・安 産・初宮詣・七五三詣・厄除け・家内安全・商売繁盛・事業繁栄・交通安全・学業成就・心願成就・身体健全・方除け・病気平癒・厄災難除・神恩感謝その他
■祭礼
- 神洗神社例祭:1月25日(旧暦1月1日)
★玉依姫が、この地に上がった時に髪を洗ったとされる例祭 - 上総十二社祭り(裸祭り):例大祭9月13日
★千葉県指定無形民俗文化財
★シオフミ:約2500人の男衆が裸に近い姿で神輿を担ぎ、波打ち際を疾走する勇壮な神事
■神社の特徴
- 上総国一之宮として格式が高い古社。
- 『延喜式神名帳』に名神大社として記載される歴史ある神社。
- 裸足で玉砂利を歩く「はだしの道」が名物で、地の力を取り込む参拝法として知られる
■参拝・アクセス情報
- 所在地:千葉県長生郡一宮町一宮3048
- アクセス方法
★電車:JR外房線 「上総一ノ宮駅」から徒歩約8〜10分(駅近で参拝しやすい)
★車:九十九里波乗り道路一宮インターすぐ(駐車場有)
- 参拝時間:境内自由
- 授与時間:午前9時から午後4時頃
★縁結び・安産系の御朱印が人気
★季節限定御朱印が出ることもある
2.竈門神社(かまどじんじゃ)ー福岡県太宰府市


■御祭神
- 玉依姫命(たまよりひめのみこと)
■ご利益
- 縁結び・方除け・厄除け
■御祈禱ー受付:午前10時から午後4時
- 良縁成就・厄除け・方除け・家内安全・商業繁栄・心願成就・安産・初宮・七五三・災難消除など
■お祭り
- 3月:式部稲荷初午祭りー毎年旧暦初午の日に「初午祭り」を斎行
- 4月:春の縁結び大祭ー古来より親しまれた「宝満山の桜」が満開を迎えるころ斎行
- 5月:峰入りー山にこだまする法螺貝の音を先頭に、宝満山峰入り行事が行われる
- 5月:採燈大護摩供―護摩木に願いを託し焼納する勇壮な修法。「火渡り」も行われ、誰でも参加できる
- 6月:水無月大祓ー半年の間に着いた汚れを祓い、今後半年も幸せに過ごせるよう「大祓」を斎行
- 7月:夏まつりー7月中旬の土曜日に斎行。「茅の輪」をくぐりお祈りする
- 7月:夏山開きー7月中旬の日曜日、宝満山頂で、登山者とともに安全祈願する神事が行われる
- 8月:七夕祭りー旧暦の8月7日に行われる。午後6時30分より御本殿にて「七夕良縁祈願祭」を斎行
- 10月:秋の縁結び大祭ー様々な良縁を願う祈願祭を斎行
- 11月:紅葉祭りー季節の和菓子や挽き立てのコーヒーなどが販売される。夜間は、ライトアップされ、荘厳な景色が楽しめる
■神社の特徴
- 天武天皇7年(678年)創建の古社
- 宝満山の山岳信仰と縁結び信仰が融合した霊地
- 近年は『鬼滅の刃』の聖地として国内外から参拝者が急増
- モダンな御守り・御朱印が人気
■参拝・アクセス情報
- 所在地:福岡県太宰府市内山883
- アクセス:
★電車・バス:西鉄・太宰府駅からバスで約20分
★車:九州自動車道「太宰府I.C」から約20分(有料駐車場有)
- 参拝時間:境内は自由
- 授与時間:午前8時30分から午後6時まで
★縁結び御朱印・季節限定御朱印が特に人気
★近年はデザイン性の高い御朱印帳も話題。
3.霧島神宮(きりしまじんぐう)-鹿児島県霧島市


■御祭神
- 主祭神
★邇邇芸命(ににぎのみこと) - 相殿神
★玉依姫命(たまよりひめのみこと)
★木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
★彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)
★豊玉姫(とよたまひめ)
★鵜葺草葺不合尊(うかやふきあえずのみこと)
★神武天皇(じんむてんのう)
■ご利益
- 開運招福・家内安全・縁結び・夫婦円満・子孫繁栄・安産・子育て・商売繁盛・厄除け・災難除け
■御祈禱:受付時間 午前9時から午後4時30分
- 家内安全・事業繁栄・交通安全・病気平癒・厄払い・心願成就・航海安全・安産・初宮・合格祈願など
■御祭儀
- 6月:夏越しの大祓式
★半年間で知らずに犯した罪穢れを祓い去る神事
★「茅の輪神事」も行われる - 8月:献燈祭(六月灯)ー園芸・抽選会・花火大会が開催される
- 10月:猿田彦神社祭
- 10月:猿田彦命巡行祭 東巡(特殊神事)
- 10月:古例祭ー旧暦9月19日に行われる祭典
- 11月:朔日祭
- 11月:明治祭ー明治天皇の御生誕と聖業をたたえる祭儀
- 11月:天孫降臨記念祭
- 11月:天孫降臨御神火祭ー御神火を松明に移し、祈願札・絵馬を焼納する祭儀
- 11月:山神祭
- 12月:師走の大祓式ー半年間で知らずに犯した罪穢れを人形に託し、大川路に流す神事
■神社の特徴
- 本殿・幣殿・拝殿は国宝(2022年指定)
- 坂本龍馬とお龍が新婚旅行で訪れた地として有名
- 標高約700m、霧に包まれる神秘的な境内
■参拝・アクセス情報
- 所在地:鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
- アクセス
★電車・バス:JR霧島神宮駅からバス約15分
★空港・バス:鹿児島空港からバス約45分
★車:九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約40分(無料駐車場有)
- 参拝時間:参拝は自由
- 授与時間:午前8時から午後5時まで
★霧島神宮・国宝記念・山神社の3種類がある
★霧島神宮のみ直書き
4.益救神社(やくじんじゃ)ー鹿児島県熊毛郡屋久島町


■御祭神
- 主祭神
★天津日高彦火火出見尊 (あまつひこひこほほでみのみこと):山幸彦(やまさちひこ) - 配祀
★玉依姫命(たまよりひめのみこと)
★大山祇命(おおやまずみのみこと)
★木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
★塩土翁命(しおつちのおきなのみこと)
★豊玉彦命(とよたまひこのみこと)
★豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
■ご利益
- 金運上昇・安産祈願・子育て・航海安全・縁結び・家庭円満
■御祈禱:受付時間ー午前9時から午後4時
- 安産祈願・初宮詣・七五三詣・七種詣・厄除祈願・交通安全祈願・諸願成就祈願など
■御祭儀
- 4月29日:神幸祭
- 12月31日から1月1日:益救太鼓年越祭(やくじんだいことしこしまつり)
★かがり火に照らし出された山神様の形相と、荒々しい太鼓の音は圧巻
■神社の特徴
- 屋久島にある南島最古級の式内社で、「延喜式神名帳」に記載される由緒ある神社
- 宮之浦岳を奥宮とする山岳信仰の中心
- 古くから航海者の目印となり、「益々救われる=益救(やく)」の名がついたとされる
- 「益々救われる=益救」の名から救いの宮と呼ばれる
■参拝・アクセス情報
- 所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦277
- アクセス
★バス:「宮之浦」から徒歩約6分
★船:宮之浦港より徒歩約12分
★車:屋久島空港より約15分
- 参拝時間:境内は自由
- 授与時間:不在の場合もあるので、問い合わせた方が良い
5.高千穂神社(たかちほじんじゃ)-宮崎県西臼杵群
■御祭神
- 高千穂皇神(たかちほすめがみ) → 日向三代とその后神の総称
★瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命
★彦火火出見尊・豊玉姫命
★鵜葺草葺不合尊・玉依姫命 - 十社大明神(じっしゃだいみょうじん)
→神武天皇の兄・三毛入野命(みけぬのみこと)とその妻子神9柱
★妻:鵜目姫(うのめひめ)
★子:御子太郎命(みこたろうのみこと)・次郎命(じろうのみこと)・三郎命(さぶろうのみこと)・畝見命(うねみのみこと)・照野命(てるのみこと)・大戸命(おおとのみこと)・霊社命(れいしゃのみこと)・浅良部命(あさらべのみこと)
■ご利益
- 縁結び・夫婦円満・厄除け・家内安全・農業守護・諸願成就
■御祈禱:受付時間午前8時から午後5時まで(変更があるので、事前確認したほうが良い)
- 厄除け・家内安全・安産祈願・初宮参り・七五三・縁結び・夫婦円満・交通安全・開運招福など
■御神事
- ほぼ毎日午後8時から:高千穂神楽(料金1人1,000円)
★高千穂に伝わる33の神楽から、4つを観光用に実演される - 4月16日:例祭
★天真名井(あまのまない)まで神輿を運び、神楽が奉納される - 11月22日・23日:高千穂夜神楽祭
★夜を徹して高千穂夜神楽33番(重要無形民俗文化財)が奉納される - 旧暦12月3日:猪掛(ししかけ)祭
★かつては鬼神鬼八の慰霊のため16歳になる生娘を生贄として捧げていたが、猪を捧げるようになった
★鬼八の魂を鎮めるために「鬼八眠らせ歌」を歌いながら神楽を舞う
■神社の特徴
- 高千穂郷八十八社の総社で、創建は垂仁天皇時代と伝わる約1900年の古社
- 樹齢800年の「秩父杉」、良縁祈願の「夫婦杉」が有名
- 境内にある「鎮石(しずめいし)」に祈ると、世の中の乱れや人の悩みが鎮められるといわれている
■参拝・アクセス情報
- 所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037
- アクセス
★電車・バス:JR延岡駅からバス『高千穂バスセンター』から徒歩15分
★車:九州自動車道・蔵田交差点から約35分(無料駐車場有)
- 参拝時間:境内は自由
- 授与時間:午前9時から午後5時頃
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
玉依姫は、縁結びや安産・子育てといった人生の節目を守るだけでなく、新たな一歩を踏み出す私たちにそっと寄り添い、明るい道を示してくれる優しい女神様です。
ぜひ気になった神社に足を運び、神聖な空気に触れながら、ご自身の心願を祈願してみてはいかがでしょうか。今回の記事が、あなたの素敵な神社巡りの旅のきっかけとなれば幸いです。
またお会いしましょう。
📚 玉依姫についてもっと深く知りたい方へ
神社の参拝前に神話の知識を入れておくと、より一層ご利益や境内の雰囲気を深く実感できます。
玉依姫がどのように神々と関わったのか、詳しい神話エピソードや性格・背景についてはこちらの記事で解説しています。


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